テレビで報道されてすぐ「ホテルプリンス」で検索したらホームページも存在した(今は消されたみたいだ)。表示されていた画像は、内装が派手というか赤い壁に床だった(ワイルドだろう?)。これはかつてラブホテルだったものを改装して、その後増築したものらしい。そのサイトに何度も表示されていた文字は、「激安」とか「価格破壊」という言葉。さらに「ホームページを見た」で300円割り引きます、とも書いてあった。安さを売りにというか、この業界そうとう厳しいんだろうなって伝わってきたね。
思い出したのは、まだ記憶に新しい、高速夜行バスの事故。共通点は、しれつな価格競争だよな。安全性を無視してまで安くしてほしくないもんだな。では毎日新聞の社説を読んでみようぜぇ。
毎日社説「ホテル火災 実効性ある行政指導を
地元自治体と消防がホテルのずさんな防火管理を認識していながら、長年にわたって危険性をなくす手立てを講じなかったことが被害の拡大をもたらした。広島県福山市で7人が死亡したホテル火災は、その後の調査でそんな実態が明らかになってきた。行政指導を実効性あるものにしなければ惨事はなくならない。
広島県警は21日、業務上過失致死傷容疑で経営者宅を捜索した。出火原因とともに、責任の所在を明らかにしてもらいたい。ホテルは60年代に完成した二つの建物をつなぎ合わせたものだ。避難訓練や消火訓練をした記録はなく、消火設備の点検結果も30年以上報告していない。客室の窓はベニヤ板でふさがれ、煙が充満したことが消火活動の妨げにもなった。ホテルは格安料金を売り物に客を集め、犠牲者の中には職業技術を学ぶため来日した中国人実習生もいた。業界の低料金競争は激しいが、不特定多数の人命を預かる以上、安全投資をおろそかにすることは許されない。
一方、福山市と地元の消防組合も、そういう防火上の不備があることを以前から把握していた。完成時に適法な建物であれば、現行の建築基準法に反した状態でも、強制力のある指導ができないというのが市の説明だった。ところが火災後の内部調査で、ホテルが87年の査察までに建築確認を受けずに大規模改修していたことがわかった。職員がその時に気づき、違法建築と判断すれば、是正や使用禁止を命じ、罰金を科すこともできたのに、その後の査察でも違法性を見逃してきたのだ。
消防組合は、03年を最後に査察を実施していなかった。それまでの査察で指摘した不備を改善したかどうかの確認もしていない。2年に1度の査察を定めた内規や、是正されるまで徹底した指導を求める消防庁の通知にも反した対応だった。
44人が死亡した東京・歌舞伎町の雑居ビル火災(01年9月)を受けた消防法の改正で、事前通告なしに立ち入り検査し、その場で避難障害物の撤去命令を出せるようにした。関係機関との連携強化も図ったが、行政指導が形骸化していれば、法改正で権限を強めても意味がない。
住宅火災による死者を減らす対策として、火災警報器の設置が新築だけでなく、すべての住宅に義務付けられた。既存の宿泊施設に対しても、新しい安全基準で指導できるよう建築基準法の見直しを検討すべきだ。かつて宿泊施設が防火基準を満たしたことを示す「適マーク」制度があった。利用者が安全性を判断してホテルを選べる情報提供も必要だ。合格施設の公表は、経営者の安全意識向上につながる。」
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